毎年7月に開催される「星の降る里・芦別健夏まつり」で公演をしており、開拓の熱気を今に伝える伝統芸能にもなっております。
総勢約20名、夏の日差しにも負けずに熱演いたしました。芦別市指定無形文化財としての誇りを持って実演し、会場で鑑賞される皆様からの熱烈な応援に心から感謝いたします。
北海道に伝わる獅子舞には、2人で演じる「二人立ち」と、6人~10人が大きな胴幕に入る「百足(むかで)獅子」の2種類があります。芦別獅子は百足獅子に分類され、唐獅子牡丹の長い胴幕の中に10人が入り、先頭に獅子頭を持つ頭役が、舞を先導します。
にぎやかなお囃子も調子よく、元来神楽を起源とする獅子舞の性格がよく表れています。
獅子の鼻先には子どもの獅子取役がいます。幼稚園から小学校2、3年生のお子さんが華麗な衣装を身に着けて踊ります。
芦別獅子の見どころは、なんといっても巨大な獅子が大きく動きながら舞う迫力にあります。上写真のとおり胴体は約10人で受け持つので、大きくダイナミックな極彩色の獅子舞の動きが可能になります。
芦別獅子のもう一つの特徴として、獅子を退治する天狗の存在があります。ヒラリと舞う天狗と力強い獅子の迫力満点の演目は芦別獅子の醍醐味です。にぎやかなお囃子も調子よく、元来神楽を起源とする獅子舞の性格がよく表れています。
本家の富山県との交流や遠征公演など、積極的な活動も展開しております。芦別獅子保存会は、健夏まつりと芦別神社例大祭での公演を中心に、次世代へ無形文化財をつなぐ活動に取り組んでいます。